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2005年05月24日
悪化予防の自己管理法 動作・姿勢…背骨の自然な湾曲維持
国民の8割が一生のうちに一度は経験すると言われる腰痛。日ごろの姿勢や動作に気を付ければ、痛みを和らげたり、悪化を防ぐことができるという。東京都内で開かれた看護師対象の「腰痛セミナー」(ノバルティスファーマ主催)で紹介された、一般の人でも参考になる日常生活での自己管理法をまとめた。
01年の国民生活基礎調査によると、腰痛で通院している女性は4・7%にのぼり症状としては「高血圧症」に次ぎ第2位。男性でも3・3%で「高血圧症」「虫歯」に次ぎ第3位だった。
腰痛の原因は、背骨周辺の外科の病気、内臓の病気、心理的要因など。東京大医学部付属病院リハビリテーション部の赤羽秀徳(あかはひでのり)・理学療法士は「いずれの原因でも、悪い姿勢や動作が症状の持続や悪化につながっている」と指摘する。
赤羽さんによると、悪化予防の基本は、動作や姿勢で背骨の自然な湾曲を維持することだ。
例えば、椅子に座るときは浅く腰掛け、腰を前に出すような意識で胸を張る。ロール状に丸めたタオルなどをお尻の下に敷くと、この姿勢を保ちやすい。背中を丸めて深く椅子に腰掛けたり、あぐらをかくと腰の靱帯(じんたい)が伸びた状態が続くため痛みが出やすい。
物を拾ったりするときは、ひざを曲げてしゃがむのがコツ。ゴルファーがカップからボールを拾うときのように、片足を後ろに上げるのもよい。腰を曲げて鉛筆を拾うときの腰の負担は、ひざを曲げて20キロのビールケースを持ち上げるときに匹敵するという。
立ち仕事では、ときどき片足を台の上に乗せるか、10度くらいの角度で前傾した踏み台に乗ると楽だ。くしゃみは意外と腰に負担がかかるので、台や壁に手をついて支えた方がよい。
赤羽さんは「よい姿勢や動作を習慣化すれば、悪化や長期化をかなり防げる」とアドバイスする。【西川拓】
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<腰痛を和らげる姿勢・動作のポイント>
【座る】椅子には浅く腰掛け、胸を張って前傾を保つ
【起きあがる】いったん横向きになり、手やひじをついてゆっくり
【物を拾う】腰を曲げずに、ひざを曲げてしゃがむ
【立ち仕事】ときどき、片足を台の上に乗せる。前傾した踏み台を使うのも効果的
【掃除機をかける】柄は長くし、足を使って動かす
【重い買い物袋を持つ】バランスよく両手に分けて
<専門医に相談した方がよい場合>
・急激な痛み、未経験の痛みがある
・安静時や夜間にも痛みがある
・痛みが続いたり、たびたび起こる
・発熱や不眠、体重の減少が伴う
・下半身にしびれや筋力低下がある
・排せつに障害をきたす
・200〜300メートル以上、続けて歩けない
毎日新聞 2005年5月23日 東京朝刊
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