病名より証(パターン)を優先する東洋医学
指圧や鍼灸がベースになっている東洋医学では
腰痛の元の原因を探しその原因を解消して治療します。
腰痛も急激な運動によって起こる疼痛は単純な筋肉痛の場合が多く治りやすい。
内臓疾患による腰痛は必ずおなか側の募穴(ぼけつ)と呼ばれるツボと背中側の兪穴(ゆけつ)と呼ばれるツボにに病態反応が現れます。
背腰部の痛みには内臓疾患の存在を最初に疑ってみます。
まず最初に見るのは炎症性かどうか?
ふたつ目に緊急性のある内臓痛かどうか?
ぎっくり腰と飛び込んで来られる方で多いのが結石。
また胃潰瘍の方もぎっくり腰のような腰痛が出ることがあります。
コワイのは動脈剥離。
時折内臓性の腰痛が疑われる方が来院することがあります。
できるだけ速やかに医療機関に検査をお願いしています。
実際の指圧や鍼灸では皮膚や筋肉の状態を重視して施術します。
まず緊急性のある内臓痛以外の場合はどのような診断をして施術をするのか?
腰痛の原因が分かるものは次の項目を加味します。
・気候と環境
・体質
・精神活動
・気と血の状態
・冷え、のぼせ
・食欲、睡眠
全身的な様子を加味して指圧や鍼灸の場所をそれに応じて方法を考えます。
よく使われるツボは腎兪と志室とよばれる腰のツボです。
このツボは、ほとんどの疾病に圧痛や疼痛が伴っています。
副腎皮質の病態が現れるといわれるツボです。
背中から腰の筋肉のネットワークがあります。
このネットワークの反応を参考に反応点を見つけていきます。
経絡治療を併用すべきかどうか見ることが診察診断のポイントとなります。
腰痛で使われる経絡
膀胱経から小腸経
腎経から心経
腎経から肺経
腎経から肝経から心包経
心包経から脾経
肝経から三焦経
大腸経から胃経
経絡テストにより膀胱経、腎経、脾経、胃経、胆経の反応点を整理しながら問題点を探っていきます。
炎症性の腰痛でなければ経絡が絞られて当たるとかなり大きく腰痛は改善します。
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